杉杉は7月9日夜、2024年上半期業績予想を発表した。純利益は1500万～2250万元を見込んでおり、一時損益を差し引いた純利益は1650万～2475万元となる。
同社は2024年第2四半期の純利益が8828万～9578万元になると予想している。非経常損益を差し引いた利益は8985万～9810万元となり、第1四半期より好調である。
業績の変化に対応して、杉杉株式会社は、同社の中核事業である負極材料事業において、依然として調整期にあり、製品価格の下落圧力を受け、業界の利益は前年比で下落している。業界の好況の変化が彼らに影響を与え、負極材料の純利益は前年比で減少している。偏光板事業も同様である。
また、同社は注力戦略を推し進めてきましたが、非中核事業の売却は同社に打撃を与えました。関連資産の減損引当金の計上も同社に打撃を与えました。同時に、同社は昨年、電解質事業の株式の一部を売却しました。これにより、約2億4,400万人民元の投資収益が得られました。しかし、今期はこの事業からの投資収益はありませんでした。
業界関係者は、負極業界にとって最も困難な時期は過ぎたかもしれないと指摘した。
今年上半期、業界の在庫調整が進み、国内の新エネルギー車市場での販売が好調だったため、負極業界は小幅な改善の兆しを見せた。複数の負極材料メーカーは、受注需要が高まっていることを明らかにし、生産能力の大半を使っていると述べた。
杉杉株式会社は、同社の陽極材料事業の売上高が大幅に増加したと発表した。同社は新市場への参入によりこれを実現し、顧客構成も改善した。業界の主要顧客と強い絆を築き、製品の改善でもリードを保った。2024年第2四半期には受注が満杯になり、売上高は前四半期より大幅に増加した。同時に、同社はコストを削減し、効率を高めた。第2四半期の純利益も前四半期より大幅に増加した。
固体電池は次世代の電池技術とみなされています。この新技術には新しい陽極材料が必要であり、また高い付加価値をもたらします。その中でもシリコン陽極は陽極材料企業の配置の重要な方向です。
杉杉は陽極材料のリーディングカンパニーです。2009年からシリコン系陽極の研究開発を行っており、蒸着シリコンカーボン陽極技術のリーダーです。杉杉の新しいシリコンカーボン製品は、顧客テストで常にリードしており、新世代を対象としています。コア技術は米国と日本で特許を取得しており、2024年8月に量産を開始する予定です。
同時に、杉杉も突破口を開いた。彼らはバッチ合成技術の中核を担い、シリコン系負極材料を製造している。海外の大手顧客にシリコン酸素製品をバッチで供給し、車両に搭載した。また、第2世代シリコン酸素の低温循環の問題も解決し、世界の高品質電動工具メーカーのサプライチェーンに参入した。杉杉はシリコン負極のバッチ供給を実現し、現在、寧波に4万トンのシリコン負極基地を建設する予定だ。
専門家は、シリコンベースのバッテリーアノードがすぐに急速に産業に導入されると予測しています。この分野で早期に地位を確立した企業は、競争上の優位性を獲得できる可能性があります。より安価なシリコンとより優れた技術により、パワーバッテリーの製造方法は変化しています。(出典: Shanshantong)
杉山の年間生産量は10万トンと聞いています。このプロジェクトはフィンランドの負極材向けで、杉山にとって業界初の海外進出プロジェクトです。プロジェクトは2期に分かれており、各期の生産能力は5万トン/年です。第1期の建設期間は24ヶ月です。プロジェクト全体の建設期間は48ヶ月になるかもしれません。この規模と配置は杉山の競争力を確実に高め、世界の電池負極材市場で活躍するでしょう。
プロジェクト終了後、同社は利益を得る。海外生産レイアウトを改善し、下流顧客のニーズと海外市場拡大に対応できるようになり、グローバル市場の拡大にも役立つ。また、グローバル市場シェアの拡大にも役立ち、業界のリーディングポジションをさらに強化する。同時に、プロジェクトプロセスルートは既存の生産拠点によって検証され、国内外の優良顧客からのフィードバックを加えて改善された。プロジェクト終了後、同社はグローバル生産規模を拡大するはずであり、これは利益となる。
